ブルガダ症候群と診断された後も、症状らしいものは何もありませんでした。
今振り返るとかなり無茶な生活もしていたと思います。
駐車場で寝るくらいにお酒を飲んでみたり、海外旅行へ行った際には、38℃の発熱をしたまま解熱剤を使用しなかったりと、看護師ながら無頓着な生活をしていました。
もちろん、看護師なので3交代勤務(私は急性期病院が長いので3交代)で生活のリズムもバラバラで、自律神経は乱れまくりでした。
昨年、コロナ病棟へ移動となり、何気なく働いていた時でした。
急に動悸を感じ、やや胸の絞扼感があったため少し横になってはみたものの、症状は軽快せずだんだんと心拍数も140~160/回台まで上昇し、意識が遠のきそうになる間隔を覚えました。
7年前にも一度、通勤中に(歩行中に)同じ状態になった事があったので(この時はまだブルガダ症候群と診断はされていませんでした)、なにかマズイなぁと思いつつ、仕事中だったこともあり上司へ申し出て、自分の勤め先の救急外来を受診する事になりました。
不整脈専門医が診るには、VT/VFが怪しいと。
その時のHRは120/回台。意識が遠のく感覚は、先ほどの一瞬でしたし、その時はすぐにベッドサイドモニターを自分でつけたのでVTではなかったと思います。(narrow QRSに近いVTならわかりませんが…)
そのまま、CCUへ入院する事となりました。
結局、入院中は心電図モニター監視が続き、ホルター心電図、心エコーの検査を行いました。
ホルター心電図中に、一度だけ昼食中に洞性頻脈があったのと、PVC(心室期外収縮)が数回あった程度でした。心エコーは問題なしとのことでした。
その後、今見てもらっている大学病院へ再び通院することになるのですが…。
その時に、「今回のような発作が起きた場合、証明するものがあれば安心だろう。」と思い、携帯型の心電計について調べ始めました。
数種類の携帯型心電計が売られていますが、心電図のなかでP波(心房の動きを表している)を捉えられる機器は当時ではほとんどありませんでした。
あまり、しっかりとした心電計でなくとも、ブルガダ症候群であれば心室性の不整脈が分かれば良いだろうと考えました。
あとは、価格との相談になってきました。
私が購入したのは、アマゾンで「チェックミーECG アドバンスモデル」という商品です。ただ、同じ機器は、2022年11月の現時点では商品としては売っていないようです。
これは、2万円ほどでした。
心電図波形をどのくらい記録できるのか、で機種を迷っていましたがとりあえずは1分間記録できて、スマートフォンでも記録が見られるという点を第一に決めました。
また、普通の胸部誘導のようにモニターの電極を貼って専用のコードを使用できることも購入の理由としました。
これより、グレードの高いものは8時間記録することができますが、9万円ほどします。
![](https://brugada1980ecg.com/wp-content/uploads/2022/11/fd2ab2fe24a75c9b9ab7df9140807891-1024x472.png)
いま、同じ価格帯で購入するとしたら、オムロンの携帯心電計でしょうか。
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もし、病院のように夜に心室細動が多いと言われている時間帯に、心電図をモニタリングしたいというかたは、8時間記録できるタイプを選べば良いと思います。
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これよりも、グレードの高いものもありますが、購入したとしても8万円台で充分だと思います。
ただ、いまコロナ禍で流行っている、SpO2の値も併せて計測したいという方には、以下のモデルもあります。(ただ、高いんです…。)
ですので、現行モデルで一番のおすすめは、4万円台と少しは高いですが、以下の「チェックミーライト アドバンスモデル」が良いのではないでしょうか…。
これは、あくまでの個人的な趣味の領域ですし、ここまで気にするのであれば、ICDの植え込みも検討したほうが良いのかもしれません。
ここまで心臓の事を気にし過ぎていると、逆にパニック発作などの精神的負担を招いてしまいます。現に私はパニック障害を発症してしまいました。
ですので、自分の負担にならない程度に、体調の管理の補助的な位置づけで考えてみてはいかがでしょうか。
ブルガダ症候群である私が携帯型心電計を購入するにいたった経緯を書きました。本来どこまで必要な機器なのかはわかりませんが、自分の体調管理の一つとして、また不整脈を持つかたは持っていても良い機器だと思います。主治医を前にして不整脈を言葉で説明することは容易ではありません。それは、看護師である私でも同じことなのですから…(笑)
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